シゲさんに また作っていただきました。
ずっと気に入っているモノが今後、手に入らなくなってしまう。
どんなに物が進化したとしても、逆に、
職人さんの手で作られたような手しごとモノは”絶滅危惧”されている?なのではないだろうか?!
伝承されずもうなくなってしまっているものも多いと思われ。。。
そんな手づくりな昔モノを知り合うことの出来た職人さんに、視てもらい復刻して作ってもらいました。
なので、手づくりなので、決して安価ではありません。
しかし、店主がその元のモノを手に入れた時はとても安かったんです。
この元となる箸は葛飾区の竹細工職人さんが作られた工芸で、購入した時は1500円だった。
しかしそれが、正当な値段ではないことを後に思い知らされました。
何人かの職人さんに視てもらい作ってもらえないか?!と確認したのだけど、
そのモノ自体
「作ることはできるが、同じ値段なんて考えられない」
と。。。。
少なくともこの技術で、この素材ならば、1万円以上はしてしまう代物だと。。。。
確かに!改めて視てみると、素人目にでも、精密な作りであることがわかった。
しかも、象牙もあしらわれていたり..... (今では絶対手に入れられない素材)。
店主はソロキャンプで愛用中。今まで、スノーピークやモンベル製の箸を使っていたのだけれど、
この収納箸が気に入ってしまい、以来ずっと愛用している。
収納できることが何よりも使い勝手がいい。
そんなお気に入りの箸を奈良の友人宅で知り合った、一人の木工作家、
茂さんに復刻してもらえることとなった。
サイズ 2150mm×10mm
重さ 20g
取り扱い上の注意)
使用後、水で洗いましたならば、すぐ拭き取り、乾燥させて収納してください。
作り手コメント
「今回使用した竹は孟宗竹で、11年程前に天井の上で寝かせていたものを使用。
油抜きを炭火で行い、その後寸法切り、割りを行う。
箸は、割った竹をカンナにて厚み、幅をそろえ、表皮を外側に向けて接着。
ホルダーは割った竹をカンナにて厚み、幅を削りそろえ、ノミにて箸の入るスペースを彫り、接着。
組み上がった箸とホルダーとの合わせを行い、表皮以外をペーパー掛けし、ウレタン拭きで仕上げです。」
藤田茂斉(ふじたしげきよ)氏
1969年 生まれ
1997年 奈良に移住 大工仕事の傍ら、独学で木工を始める。
2010年 独学が故に知りえなかった事を経験し学ぶ為に、日本工芸会の展覧会への出品を始める。以降入選を重ね、勉強会等に参加する。
2015年 日本工芸会正会員 認定
2019年 日本工芸会 退会。
2019年、日本煎茶工芸協会 正会員
*木工の技術には、指物(さしもの)、刳物(くりもの)、挽物(ひきもの)、曲物(まげもの)、彫物(ほりもの)等があり、その中でも刳物や彫物を得意としています。
注)鑿や小刀などで木を刳(く)り,彫って鉢などをつくるのが刳物という。
奈良の里山にて、薪を割り(薪ストーブ、竈等)、土を耕し(畑仕事)、木と遊び(木工芸、大工仕事)
自然に学びながら家族と共に暮らしています。
8,250円(税込)